2022年02月06日
PRIMUS GRAVITY MF ストーブ(3)
プリムス グラビティストーブのメンテナンス記録です。
とりあえずこれで最終回。
前回記事のとおり、ケロシン100%燃料だとどうもグラビティストーブは青火にならないっぽい。
現行品のgravity3ならどうなんだろうね。
どっちみち、ガソリンとケロシン5:5ブレンド燃料にしたってプレヒートは念入りにしなきゃならない。
そこまで手をかけるくらいなら、素直にガソリン100%で運用するほうがいいかなあ。
ガソリン運用するグラビティストーブは、
・足が広く開いて重心も低く、安定性がむちゃくちゃ高い。4本ゴトク。
・ガソリン燃料で寒さに強い
・特徴的なジェネレーターパイプの取り回しでプレヒートが比較的早い
・分離型だけどすごい軽量
という特徴を踏まえて、
・複数人分の調理をしたい時のハイキング
・秋から春先まで寒い時期の登山
なんてシチュエーションがあってるのかもなあと。
火力調整も湯沸かしや鍋物主体なら、中火か強火かくらいで十分かな。
昔子供と雪の残る棒の折山に登ってラーメン作ったことがあるんだよね。
そのときは直結型のガスストーブだったので、重心は不安定で怖いし、
寒さでパワーダウンして手でカートリッジ温めながらお湯沸かししたのでえらい時間がかかった。
今自分はプリムスP-136sも持っているので、ガスの液出し運用をすればそれで対応もできそうではあるけども
重量増に対して4本ゴトクの安定性とガソリンの経済性をどこまで優先するか、だよなあ。
ちなみに、
P-136s本体 195g
110缶(満量) 約200g
合計 395g
gravityMF本体 223g
エルゴポンプ104g
ボトル 約100g
燃料 約100g
合計 527g
ガソリンの量を100gと減らして試算してみたけど、それでも120g近く重い。
ガソリンストーブ最軽量のP134VFなら本体173gなので差は70gまで縮まるけど、正直あれ3本足ストーブでめちゃ軽量ストーブだし、使いこなしが難しいと思うんだよなあ。コレクションとしては面白いし欲しいと思うんだけど。
「風景いいところでちょこっと一休みして美味しいコーヒー淹れたい」が目的でハイキングするなら最初からガス一択なんだろうけどねw
ガス器具用のホースと入れ替えれば、グラビティMFでもガス燃焼は可能なので試しにやってみる。
うん、普通に使えるね。でもめんどくさいからもうやらない。
このときジェットは32を使ってる。ジェットを40にすれば、もっと大火力になるはず。
海外版だとエルゴポンプの口金がOD缶と共通なので、ガスと液燃の切り替え可能なのが前提なんだよね。
オークションでは、そういう個人輸入した個体が見つかる。
ただ、バルブ部分のパーツが真鍮製でその分重いみたい。
GRAVITY MF 3280 223g
GRAVITY MF 3281 255g
んーでも、バルブだけで30gも違うかな?とも思う。まあ実測してみればいいんだけどwわからんw
蛇足だけど、P-136sとP-134VFも、比べるとP-134のほうが軽い。
P-136s 195g
P-134VF 173g
※P-134VFの足は鉄じゃなくてチタンだという情報をみつけたのでそっちの方が影響もあるかもです(^^;
こんな感じで、あれこれパーツや燃料を入れ替えながら試験してみて、
最終的には自分はガソリン+32ジェットに固定して運用することにした。
ジェットやバルブホースの付け替えも、流体のシールを真鍮のフレア部分を締め付けることでシールしてるので
何度もやってるとダメになっちゃいそうなんだよね。基本的には何度も付け替えしないほうがよさそう。
まとめ。
ガソリン+32番ジェットでの弱火がこれ。ギリギリまでバルブ絞ってこれ。
弱火というか中火だけど、液燃だしこんなもんでしょ。
32番ジェットでの強火はこれ。
40番ジェットのえげつない大火力をみたあとだとしょぼく感じるかもだけど、
3800Kcal/hを誇るプリムスP-173の火力と比べてみて、
「・・・まあ、十分かもなw」と納得することにした。
いじょ。
とりあえずこれで最終回。
前回記事のとおり、ケロシン100%燃料だとどうもグラビティストーブは青火にならないっぽい。
現行品のgravity3ならどうなんだろうね。
どっちみち、ガソリンとケロシン5:5ブレンド燃料にしたってプレヒートは念入りにしなきゃならない。
そこまで手をかけるくらいなら、素直にガソリン100%で運用するほうがいいかなあ。
ガソリン運用するグラビティストーブは、
・足が広く開いて重心も低く、安定性がむちゃくちゃ高い。4本ゴトク。
・ガソリン燃料で寒さに強い
・特徴的なジェネレーターパイプの取り回しでプレヒートが比較的早い
・分離型だけどすごい軽量
という特徴を踏まえて、
・複数人分の調理をしたい時のハイキング
・秋から春先まで寒い時期の登山
なんてシチュエーションがあってるのかもなあと。
火力調整も湯沸かしや鍋物主体なら、中火か強火かくらいで十分かな。
昔子供と雪の残る棒の折山に登ってラーメン作ったことがあるんだよね。
そのときは直結型のガスストーブだったので、重心は不安定で怖いし、
寒さでパワーダウンして手でカートリッジ温めながらお湯沸かししたのでえらい時間がかかった。
今自分はプリムスP-136sも持っているので、ガスの液出し運用をすればそれで対応もできそうではあるけども
重量増に対して4本ゴトクの安定性とガソリンの経済性をどこまで優先するか、だよなあ。
ちなみに、
P-136s本体 195g
110缶(満量) 約200g
合計 395g
gravityMF本体 223g
エルゴポンプ104g
ボトル 約100g
燃料 約100g
合計 527g
ガソリンの量を100gと減らして試算してみたけど、それでも120g近く重い。
ガソリンストーブ最軽量のP134VFなら本体173gなので差は70gまで縮まるけど、正直あれ3本足ストーブでめちゃ軽量ストーブだし、使いこなしが難しいと思うんだよなあ。コレクションとしては面白いし欲しいと思うんだけど。
「風景いいところでちょこっと一休みして美味しいコーヒー淹れたい」が目的でハイキングするなら最初からガス一択なんだろうけどねw
ガス器具用のホースと入れ替えれば、グラビティMFでもガス燃焼は可能なので試しにやってみる。
うん、普通に使えるね。でもめんどくさいからもうやらない。
このときジェットは32を使ってる。ジェットを40にすれば、もっと大火力になるはず。
海外版だとエルゴポンプの口金がOD缶と共通なので、ガスと液燃の切り替え可能なのが前提なんだよね。
オークションでは、そういう個人輸入した個体が見つかる。
ただ、バルブ部分のパーツが真鍮製でその分重いみたい。
GRAVITY MF 3280 223g
GRAVITY MF 3281 255g
んーでも、バルブだけで30gも違うかな?とも思う。まあ実測してみればいいんだけどwわからんw
蛇足だけど、P-136sとP-134VFも、比べるとP-134のほうが軽い。
P-136s 195g
P-134VF 173g
※P-134VFの足は鉄じゃなくてチタンだという情報をみつけたのでそっちの方が影響もあるかもです(^^;
こんな感じで、あれこれパーツや燃料を入れ替えながら試験してみて、
最終的には自分はガソリン+32ジェットに固定して運用することにした。
ジェットやバルブホースの付け替えも、流体のシールを真鍮のフレア部分を締め付けることでシールしてるので
何度もやってるとダメになっちゃいそうなんだよね。基本的には何度も付け替えしないほうがよさそう。
まとめ。
ガソリン+32番ジェットでの弱火がこれ。ギリギリまでバルブ絞ってこれ。
弱火というか中火だけど、液燃だしこんなもんでしょ。
32番ジェットでの強火はこれ。
40番ジェットのえげつない大火力をみたあとだとしょぼく感じるかもだけど、
3800Kcal/hを誇るプリムスP-173の火力と比べてみて、
「・・・まあ、十分かもなw」と納得することにした。
いじょ。
2022年02月04日
PRIMUS GRAVITY MF ストーブ(2)
プリムスのグラビティMFストーブのメンテナンス記事その2です。
(メンテナンスというか、ベストな運用スタイルを模索するための実験記録みたいですが・・・)
とりあえず、サビ除去の結果ガソリンで問題なく使えるようになった。
ところでグラビティはMF(マルチフューエル)の名前のとおり、ガソリンとケロシン(灯油)の二つの燃料に対応している。
そのためジェットも二つ用意されている。
ジェットの番号は
40 ガソリン用
35 ケロシン用
となっている。せっかくなのでケロシン燃焼も試してみたい。「さてジェット交換してみようか」と思ったところ、ついていたのはケロシン用の35番ジェットだった。あらら、、、でも、現状の35番でも十分な火力だったよなあ。40番になるとジェットの穴が大きくなるから火力も大きくなるのだろうか。
というわけで正規のガソリン用ジェットである40番に組み替えてみた。
びっくりするほどの大火力!!!
やっべえ、、、これがグラビティ本来の姿なのか?このシングルバーナーなら、直径20cmの鍋で3~4人分の料理が余裕で作れるな。
ジェット交換面白い。
ところで手元には、たまたまもう一つ、32番のジェットがある。
これはプリムスP-136sについていたジェットなんだが、互換性がある。これに付け替えてみることにする。
うまくいけばトロ火とかできるかも?と期待した。
うん、このへんが限界か。さすがにトロ火とはいかないけど、そこそこ弱火にできる。
しかし35番での弱火も大して変わらないくらいなので、これは32番にするメリットはあまりなさそう。
全開運転は明らかに35番のほうが火力が強かったから。
さて、いよいよケロシン運転の試運転。
といっても、普段オプティマスNOVAでつかっているケロシン7:赤ガス3のブレンド燃料だけど。
まずは35番ジェット。
あーこれダメっぽい。赤火がでてる。ポンピング圧力を強くしたり弱くしたりしても変わらず。酸素が足りてない。。。
なんで?ケロシン用ジェットなのに・・・
というわけでイレギュラーだけど、P-136sの32番ジェットに付け替えて7:3混合の燃料を見てみる。
うん、35番より32番のほうがより青い炎になりやすい感じ。
だがバルブを開いていくとすぐ赤火になってしまう。
クッカーに簡単にススがついてしまう。
緊急避難的に使うならいいけど、普段はガソリンで運用したほうがよさそうだ。
最後に、ケロシン10割で燃焼試験。
32番ジェットです。
ああだめだ、赤火が止まらない・・・
ススだらけになった。
ケロシンが使えるって書いてあるけど、これは使えませんね・・・・
つづく。
(メンテナンスというか、ベストな運用スタイルを模索するための実験記録みたいですが・・・)
とりあえず、サビ除去の結果ガソリンで問題なく使えるようになった。
ところでグラビティはMF(マルチフューエル)の名前のとおり、ガソリンとケロシン(灯油)の二つの燃料に対応している。
そのためジェットも二つ用意されている。
ジェットの番号は
40 ガソリン用
35 ケロシン用
となっている。せっかくなのでケロシン燃焼も試してみたい。「さてジェット交換してみようか」と思ったところ、ついていたのはケロシン用の35番ジェットだった。あらら、、、でも、現状の35番でも十分な火力だったよなあ。40番になるとジェットの穴が大きくなるから火力も大きくなるのだろうか。
というわけで正規のガソリン用ジェットである40番に組み替えてみた。
びっくりするほどの大火力!!!
やっべえ、、、これがグラビティ本来の姿なのか?このシングルバーナーなら、直径20cmの鍋で3~4人分の料理が余裕で作れるな。
ジェット交換面白い。
ところで手元には、たまたまもう一つ、32番のジェットがある。
これはプリムスP-136sについていたジェットなんだが、互換性がある。これに付け替えてみることにする。
うまくいけばトロ火とかできるかも?と期待した。
うん、このへんが限界か。さすがにトロ火とはいかないけど、そこそこ弱火にできる。
しかし35番での弱火も大して変わらないくらいなので、これは32番にするメリットはあまりなさそう。
全開運転は明らかに35番のほうが火力が強かったから。
さて、いよいよケロシン運転の試運転。
といっても、普段オプティマスNOVAでつかっているケロシン7:赤ガス3のブレンド燃料だけど。
まずは35番ジェット。
あーこれダメっぽい。赤火がでてる。ポンピング圧力を強くしたり弱くしたりしても変わらず。酸素が足りてない。。。
なんで?ケロシン用ジェットなのに・・・
というわけでイレギュラーだけど、P-136sの32番ジェットに付け替えて7:3混合の燃料を見てみる。
うん、35番より32番のほうがより青い炎になりやすい感じ。
だがバルブを開いていくとすぐ赤火になってしまう。
クッカーに簡単にススがついてしまう。
緊急避難的に使うならいいけど、普段はガソリンで運用したほうがよさそうだ。
最後に、ケロシン10割で燃焼試験。
32番ジェットです。
ああだめだ、赤火が止まらない・・・
ススだらけになった。
ケロシンが使えるって書いてあるけど、これは使えませんね・・・・
つづく。
2022年02月03日
PRIMUS GRAVITY MF ストーブ(1)
去年手に入れていたプリムスのグラビティストーブ(モデル名:P-GR-MF)
音の静かな液燃ストーブ、ということで気になっていたモデルだ。
サビだらけになっているので要メンテだという個体をフリマアプリで安く譲ってもらった。
年も明けて落ち着いてきたので、メンテナンスを始めます。
まずは試運転して現状把握から。
アルコールでプレヒートして、レギュラーガソリンで燃焼させてみる。
うん、なんか盛大に赤火がでている。写真には写ってないが、燃焼口がふさがってて炎が出ていないとおぼしき場所もあった。
サビ落とし液に半日漬け込む。
ホームセンターでAZ サビアウト(110g)を購入。
リン酸系の錆除去薬品だ。サビだけを溶かして除去するので、ストーブの燃焼ヘッドみたいに分解できない内部のサビ処理にいいかなと。
5倍に希釈して使用。
ざらざらと浮いていた赤サビは見事に消えてなくなっていた。
サビアウト液はph1.5の強い酸性だ。新たなサビが発生しないように、念入りに水洗いをして
圧縮空気で清掃を行う。
組み立てて試運転
あっさりと燃焼。綺麗な青美だ!復活!
追加ポンピングをして全開運転
ここまでするとそれなりに音はするけど、爆音ではない「シュー」音。
まだちょっと炎のでてない穴があったり、バルブを開けたり絞ったりしてると赤火が出てきたりするけど完全に乾いてなかったり、
微細なサビが残ってたりするんだろうか?
消火後、本体が覚めてから再びエアを念入りに吹いてゴミ除去に努めた。
続く。